Aydin Antique Kilim
267 x 143 cm (8' 9" x 4' 8")
Turkey, second half 19th century (1850年頃)
この印象的なアンティークのアイドゥン・キリムは、整然とした構成の中に豊かな表現力を備えたフィールドが広がり、連続する菱形メダリオンと様式化されたモチーフが縦方向に美しく配されています。これらの繰り返しの中には、羊の角や護符的な文様、星や花を思わせる小さな装飾要素が見られ、力強さや守護、連続性、調和といったアナトリアの村織物における根源的なテーマが表現されています。
構図はその明快さとリズム感において特に優れており、三本の主要な縦帯が全体を支配しています。それぞれの帯は幾何学的なメダリオンが交互に連なり、角張ったトーテミックな形状で結ばれています。さらに両側には中央構成を呼応する細いパネルが配され、全体に建築的ともいえる安定感と均衡をもたらしています。
色彩は生き生きとしながらも洗練されており、柔らかなアイボリーの地色が明るく開放的な背景を形成しています。その上に、インディゴブルー、ターコイズ、マダーによる赤、そして温かみのあるテラコッタといった深みのある色調が鮮やかに浮かび上がります。染料の微妙なアブラッシュ(色むら)は奥行きと動きを与え、作品全体の表情を一層豊かにしています。
ジグザグやフック状のモチーフによる力強いボーダーは、構図を引き締めると同時に躍動感を与え、アイドゥンの織物に特有のダイナミックでありながら統制のとれた美意識を際立たせています。
本作はエーゲ海沿岸の西アナトリア地方で織られたもので、現在この地域では同様のキリムはほとんど生産されていません。このような優れたアンティーク作品は年々希少性を増しています。制作は19世紀後半頃と考えられ、簡素な村の織機を用い、地元の植物や鉱物から得られた天然染料で染めた手紡ぎの羊毛によって織り上げられました。その完成までには長い時間と高い技術が費やされ、伝統と織り手個人の創造性の双方が反映されています。
コンディション:小さな補修は見られますが、全体として非常に良好な状態です。構造はしっかりしており、色彩も鮮明に保たれています。風格と魅力を備えた真にオーセンティックな一枚です。
Aydin Antique Kilim 267 x 143 cm (8' 9" x 4' 8") - (1850年頃)
100年以上 アンティーク
50年-100年 セミアンティーク
20年-50年 ヴィンテージAntique: 100 years old and over.
Semi-Antique: 50 to 99 years old.
Vintage: 20 to 49 years old.
