Malayer アンティークラグ
287 x 158cm（9フィート5インチ x 5フィート2インチ）
ペルシャ、1920年頃
縦糸：コットン、横糸：コットン、パイル：ウール
 
マライヤー地方のアンティークラグは北西ペルシャの織物スタイルを体現しており、そのスタイルと色彩の多様性によって最もよく定義されています。マラヤーはハマダン県にある都市、アラクとハマダーン市の間に位置します。
 
地元のペルシャラグ織り職人たちは、この見事な絨毯のように、緻密な総柄から菱形のメダリオン、花柄の幾何学的な総柄まで、素晴らしい伝統的なラグの柄を生み出しています。マライヤーは何世紀にもわたって重要な経済貿易ルートでした。マライヤーの織り職人たちは、この地域を通る多くの旅人たちに接してきました。そのため、彼らは膨大なデザインのレパートリーを身につけることができようです。
 
ペルシャで織られるマライヤーラグの魅力のひとつは、ラグの中に描かれた壮大な模様に匹敵するような、細部まで描き込まれた縁取りが重要視されていることです。このラグは、赤、青、緑の花とつるのボーダーが複雑に織り込まれ、アイボリーのハイライトが入っています。マライヤーの織り手は一貫して、このラグのような絶妙なボーダーを織ることに力を注いでいます。このラグには静かな格式があり、織り手は部族の雰囲気を出しているが、同時に、村織りと部族織りの境界を越えて、どんなフォーマルな場所にも合うラグです。